こんにちは、リコです。
フルタイム被雇用者×専業主婦の我が家が、第二子のりくんの出産のために期間限定で保育園を利用した体験談をお送りしています。
①導入編 ②見学編 ③入園準備編 と振り返ってきましたが、今回の④園生活編で最後になります。
いよいよ入園!慣らし保育のスケジュールは?
入園式ではプレゼントを投げ捨てるトラブルがあったものの、両親と離れて別の椅子に座って20分ほど大人しくしているなど、普段ではみられないような神妙な姿を見せてくれました。緊張してたんだろうな。
入園式当日は準備物の確認と今後の慣らし保育の流れを相談してすぐ帰宅することに。
保育園ごとに方針の違いはあると思いますが、我が家が利用した園では
最初は1時間の親子分離からスタート
子供の様子を見ながら徐々に時間をのばす
目安としては
1週間で給食を食べるまで
2週間で退園の時間ごろまで
(もちろんもっとかかってもいい)
こういう方針で進めます、と説明されました。
前回の説明会で1時間弱をあっさり遊んで帰ってきたし、もしかして意外とすんなり行く?
いやいや、それにしても両親と長時間離れるのは初めてだし意外と時間がかかるんじゃ…
そんな不安をよそに初日、みーちゃんはおもちゃに惹かれてすんなり園児の輪に入っていき、バイバイと言っても「ふーん」みたいな塩対応。
リコ
泣きすがられたらそれはそれで大変なのですが、寂しがってくれない娘に母が寂しい気持ちになると言うなんとも言えない状況に。
1日目→1時間(9〜10時)
2日目→2時間(9〜11時 午前のおやつあり)
3日目→3時間(9〜12時半 給食あり)
4日目→6時間(9〜15時 給食・お昼寝あり)
土日休み
5日目→6時間(9〜15時 給食・お昼寝あり)
6日目→7時間(9〜16時)※標準時間
我が家の実際のスケジュールです。かなりスムーズにいったほうじゃないのかな…
お迎えに行くと「まだかえらない!」「すなばでもっとあそぶ!」とごねられ、12時半に迎えに行ったのに帰宅が14時になったり。
いつのまにかクラスの子達に「バイバイ」をするようになっていたり。
家路の途中ではスキップしながら「ほっくえん、またいきたいねぇ。ほっくえん、たのしかったねぇ」と言います。大物かよ。
ともあれ臨月を前に、ダンナさんの仕事中に安心して預けられる場所ができたのでひと安心です。
第二子出産と園生活
安静指示で予定変更!のりくん誕生まで
みーちゃんを連れてひぃひぃ言いながら後期の妊婦健診に通っていたのが、ここにきて急に身軽になりました。
リコ
ちょっと調子に乗って張り切り過ぎていたかもしれません。
今生まれちゃうと早産になっちゃうから、正期産になる37週まで安静にしてください。
産婦人科医
リコ
上のお姉ちゃんは?保育園?じゃあ送り迎えもパパにお願いしてくださいね〜
産婦人科医
突然の安静指示!
妊娠36週は臨月(妊娠10ヶ月)にはなりますが、正産期(赤ちゃんの体が出来上がりいつでもお腹の外に出られるとされる時期)は37週からなのです。
早産になるとNICUで経過を見なくてはいけない場合も多く、出産を予定している個人病院から提携の総合病院に搬送の可能性もあると言われました。
(赤ちゃんの成長は十分なように見えるから、そこまでの心配はしなくてもいいとも言われましたが)
たった1週間ですが1日1日が長く感じました。
切迫早産で長期管理入院になっていたあの人やあの人は大変だったろうな…と思いながら過ごし、家の中はな〜〜んにも片付かず、ようやく37週0日までこぎつけました。
その夜、突然陣痛が来てあれよあれよと言う間に、のりくんはきっちり正期産で爆誕したのでありました。
のりくん
リコ
下の子が生まれてからの園生活
ごはんをよく食べるようになった
弟のことを周囲に話すようになった
お世話系のおもちゃに俄然興味を持った
母と離れるのを嫌がるようになった
みーちゃんとのりくんの初対面は生後1日目。
恐る恐る、はにかみながら触っていました。
みーちゃん
「おなかぺったんこになったらだっこしてね」と約束していたので、お見舞いに来てくれたみーちゃんを思いっきり抱きしめました。
入院中は毎日お見舞いに来てくれたのですが、保育園で給食もおやつもおかわりしてきているはずなのに、私への差し入れ(おにぎりなどの夜食)を全部食べて帰る食欲爆発っぷり。
後から聞いたんですが、ダンナさんが「いっぱい食べて元気に頑張っていればママも安心して早く元気になるよ、きっと早く帰ってくるよ」と言っていたようです。
健気で涙が出ました。無理していなかったかな。
入園から1ヶ月ほど経ちましたが心配していた集団生活の洗礼「体調不良の呼び出し」もなく、病欠もなく、毎日のびのび遊んでいるようでした。
びっくりすると同時に、みーちゃん本人にも保育園にも改めて深く感謝。
園では先生に「赤ちゃんが生まれた」「名前はのりくん」「わたしはお姉ちゃん」という内容を繰り返し話していたようです。
産後初めてお迎えに行った時には先生方みんなが『この子が“噂の”のりくんかぁ〜!』とちやほやしてくれました。
産後1ヶ月過ぎたらまた私が送り迎えをするつもりでいたのですが、実際新生児を迎えてみるとこれが結構ハードルが高い。
まず、夜間授乳があるから決まった時間に起きて活動開始するのが難しかった。
そして、私が送りだと泣くことが増えてきました。
ママと離れること、自分はママと離れなきゃいけないのに赤ちゃんはママと一緒にいること、このあたりがきっと嫌だったのでしょう。
結局は産後のすべての期間送りはダンナさんがすることに。
お迎えはのりくんのタイミングが合えば時短仕事終わりのダンナさんと合流して大人2人体制で臨みました。
お別れの日
退園の手続き
入園するのにはあんなに山ほど書類を書いたのに、退園は「退園願」という一枚の紙がペラっとあるだけ。
あっけないものです。
あんまり楽しそうに毎日通っているし、入園前に言われたように下の子の預け先を探して働くべきなのか?
こんなふうに何度も強制的に環境を変えてしまうのはみーちゃんのために良かったんだろうか?
考え始めるとキリがありませんが…
決まっていた通り、7月いっぱいで退園の手続きをとりました。
みーちゃんへの説明の仕方については先生方と何回か相談の機会を設けてもらい、なるべく気持ちに負担がかからないように考えました。
幸い子育て支援の一環でいつでも園庭開放している園なので、本人が行きたがるならいつでも連れて遊びに行くことができます。
付箋で日めくりを作り、全部なくなったら「毎日保育園に行くのはおしまい」だけど、「これからは好きな時に遊びに行ける」と話しました。
そしてあっという間に訪れた最後の日。
いつも通りめいいっぱい遊んだみーちゃんは、お別れ会でもらった製作物を手にあっさりと先生たちに手を振りました。
みーちゃん
ダンナさんと私のほうが、そわそわと落ち着かないくらい。
先生に促されてクラスメイト一人一人にバイバイタッチしてまわるみーちゃんを見ながら私は涙ぐんでしまいました。
リコ
4ヶ月、保育園頑張ったね。
いっぱいいろんなこと覚えたね。
みーちゃんが頑張ってくれたおかげで、ママは安心してのりくんのお世話ができたし、お腹痛いのももう治ったよ。
どうもありがとうね。
みーちゃん
退園後の変化
「赤ちゃん返り(ごっこ)」が見られ始める
弟のお世話をなんでも手伝いたがる
園のお友達の名前を出して遊ぶ
朝夕の集まりの決まりごとをまねる
一緒に過ごす時間が長くなったせいもあるでしょうし、今まで外で頑張っていた反動もあるでしょう。
とっても甘えん坊になりました。
弟が可愛いことに変わりはないようで、邪険にしたり、押しのけてまで自分に構えというわけではないので、そこはとても助かりました。
今年は酷暑でしたので退園から半月ほどは引きこもりがちに。
その頃から先生やお友達に会えないことを淋しがったり、ぬいぐるみを並べて「朝の会ごっこ」をし始めたりしたので、涼しい日を選んで園庭に行ってみました。
「あっ、みーちゃんだ!」
「みーちゃん!」
「みーちゃんきたー!」
「お久しぶりです〜みーちゃん、元気だった?」
園庭に入った途端にクラスメイトも、上級生も、先生たちも声をかけてくれました。
だけどみーちゃんは混ざって行って遊ぼうとは決してせず、立ち尽くしてじっと園児さんたちを見ています。
リコ
自分はもう園児ではない、なんてわかってはいなかったと思うんですが…きっと何か、違いを感じていたんでしょうね。
割り切ったはずの申し訳なさがまたじわじわと心に浮かびました。
退園から半年近く経ち、今ではお友達の名前は時々出してくるものの、「園ごっこ」もほとんどしなくなりました。
こうして忘れていくのかな。私の方がちょっとさみしい。
まとめ
- 就労だけでなく妊娠出産、産前の長期入院などを理由に保育園の利用を申請することができる
- 利用期間は出産予定日の前後8週間ほど
- 4月1日の一斉入園と、随時行われる途中入園では願書提出時期が異なる
- 母子手帳をもらう段階での相談がおすすめ
- 指定の期間が過ぎると「利用認定期間満了」として退園扱いになる
※いずれも仙台市の場合
お住いの自治体の規定を是非調べてみてください
着替え、あいさつ、栄養バッチリの給食、手洗いうがいの習慣、同年代の子供との接し方…
数えあげればきりがないほど、みーちゃんは保育園で色々なことを教わってきました。
今現在はイヤイヤの真っ只中なのでパフォーマンスの発揮具合にはばらつきがありますが…笑
いつ何が起こるかわからない妊娠後期〜臨月に、信頼できる場所に預けられたことは本当に幸いでした。
もちろん保育料はしっかり発生しますし、準備品など初期費用もかかりますが、
産前の不安(いつ生まれるか、急変するかわからない)
出産時の不安(産気づいた時に上の子を見てくれる人がいない)
産後の不安(分娩が無事に済んでも回復には時間がかかる)
私にとってこれらを解決してくれたのは都度利用の一時預かりやシッターさんではなく、継続的に預かってくれる保育園の存在でした。
なんらかの事情で里帰りしない・できない
実家からの人的援助を受けることが難しい
パートナーが就業時間などの関係で育児参加が難しい
こんな状況の中で、未就園児を抱えて第二子を出産することになる専業主婦の方。
「仕事をしていないから保育園は縁がない」と思っていませんか。
依然、狭き門である場合が多いとは思いますが、「保育園に預けることが制度的に可能である」ことは知っておいてほしいと思います。
4回にわたった保育園体験記はこれでおしまい。
長い話にお付き合いありがとうございました!
これまでのお話



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